昭和のレトロ食堂

壁に張られた手書きのメニューに簡素なテーブルといす。温かい接客と開店以来、変わらぬ味。チェーン店全盛の時代にあって、人のぬくもりが感じられた昭和の雰囲気を伝える素敵な食堂たちを紹介していきます。

青切子の鉢と水差し

切子鉢と水差し

きょう7月5日は今年から、「江戸切子の日」に制定されました。東京カットグラス工業協同組合が切子を広く知ってほしいと定めたのだとか。切子の典型的な模様のひとつ「魚子(ななこ)」にちなんで、この日にしたのだそうです。東京都中小企業団体中央会のホームページに説明がありました。管理人が切子ファンでもある拙ブログでも、便乗して手持ちを紹介します。青い鉢と水差しです。

青切子鉢1青切子鉢2

鉢のカットが実に凝っています。籠目紋が施されていますので、多分江戸切子でしょう。

青切子水差し

水差しの方は樹脂製の取っ手がついた懐かしい感じのもの。こちらはシンプルなカットですが、美しいです。どちらも戦後のものであるのは間違いなく、あまり時代はなさそうです。

このところ、急に暑くなって参りました。涼しげな切子ガラスの器たちが大活躍してくれる季節がやって来ます。

銅赤切子ガラス鉢

銅赤切子ガラス鉢

透明なガラスの上に色ガラスを被せ、カットを施した切子は実に綺麗です。このガラス鉢は大正頃のもの。大きめの鉢です。カットがアールデコで、いま見ても非常に斬新です。深みのある赤い色は銅を使って出されたものです。

銅赤切子ガラス鉢2

小傷などの使用感がありますが、それも本物の証。それにしても、実に大胆なデザインです。

銅赤切子ガラス鉢3

細かいところまで、見事な技で複雑なカットが施されています。現代ものではなかなかお目に掛かれません。昔の職人の技術の確かさには脱帽です。

銅赤切子ガラス鉢4

管理人の好きなアングルです。まあるく削られたガラス面を覗くと、向こう側にさらにいくつもの丸いカットが見える様が美しく、とても気に入っています。

アンティークの切子はとても人気があります。今までは専らグラスに人気が集中しており、数年前までなら、こうした鉢物は比較的お値ごろに入手できたのですが、最近はめっきり出物が減ってしまいました。中国あたりで加工された、古く見せかけた偽物もたくさん出回っています。

ウランガラスのペアカップ

ウランペアカップ1

管理人が主に集めているガラスは和ガラスですが、ウランガラスはもともとヨーロッパ生まれですし、あちらのものもなかなか魅力的です。そこで、気に入ったものはコレクションに加えることにしています。これはアメリカで60年くらい前につくられたもので、ウラン含有量が多いためか、強烈に発光します。ブラックライトで照らさなくても十分に独特の輝きが見られます。

ハニーブッシュ

こういう変わった色彩のカップに合うのはどんなお茶でしょう?今回はハニーブッシュというハーブティーを選んでみました。

ウランペアカップ2

茶色がウラングリーンに意外と合っています。お茶そのものも、なかなかの味わいでした。
お気に入りのグラスやカップでいただくと、飲み物も一層おいしく感じられます。

かき氷とウランガラス

かき氷にウランガラス

夏の食べものの代表格と言えば、かき氷。この季節は管理人の所蔵するウランガラスたちが最も活躍します。普段はガラス棚に鎮座ましましたる氷コップたちも「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ〜ン」とばかりに、大きな顔をしてキッチンに登場します。

手作りシロップ

「さあ、かき氷をつくろう」と思ったら、シロップがありませんでした。仕方がないので、急場しのぎの手作りです。砂糖を煮詰め、食紅は持ち合わせていないので、代わりにいちごジャムを足して色付けします。

かき氷2

氷を盛り、一個ずつシロップをかけます。割とさまになっていますでしょう?

ウランひしゃくウランひしゃく2

シロップをかけるのに使ったのは、ガラスの小さな柄杓。これも実はウランガラスで、なかなかの珍品です。このようにウランガラス独特の蛍光色に発光します。

かき氷3

かき氷は上にバニラアイスを盛って完成です。ふふふ、結構おいしそうに出来上がりました。

かき氷4

照明を落とし、こちらもいつものようにブラックライトを使って発光させてみます。ウラン発光は何だか蛍の光にも似た色合いです。このように暗闇で発光させた場合はもちろん、させない場合も日差しがきつい方が、より強い輝きをみせてくれます。このガラスには、やっぱり夏が一番似合いの季節なのです。

ウランガラスでティータイム

ウランカップ1

年度末の忙しい時期です。みなさまもきっと、それぞれに奔走なさる日々ではないでしょうか。管理人もこのところ、何だかんだとバタバタしておりますが、そんな中、ウランガラスのティーカップでお茶をするひとときはちょっとした気分転換になっています。

ウランカップ2

なかなか洒落た感じのカップなのですが、古いものなので当然耐熱ガラスであるはずもなく、注ぐことができるのはぬるいお茶か冷茶か、そのほかの冷たい飲み物に限られます。正直、実用性という点ではいま一つで、昔の人はこれを一体どんな風に使っていたのだろうと少々疑問でもあります。冷たいお茶を飲むようになったのは比較的最近でしょうし、それも主に日本でのこと。このカップはヨーロッパかアメリカのものと思われるので、なおさらどう使っていたのかがよく分かりません。

ウランカップ3

部屋を暗くしてブラックライトで照らすと、妖しく鮮やかに発光します。暗闇でライト片手にカップを光らせ、ニヤニヤしながらお茶をすする管理人の姿はきっと、周囲からはさぞかし不気味に見えることでしょう。

ちなみにこうした持ち手のついたカップはアンティーク以外にもアメリカのvoid社やmosser社など、現在もウランガラス製品を生産しているメーカーが供給していて、比較的容易かつ安価で手に入れることができます。

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ようこそおいで下さいました。
管理人の銀ねずみです。
ここではタイトルに掲げた「昭和レトロ食堂」を中心に、戦後の経済成長の波にもまれながらも昔のままの姿をとどめる建物やまち並みも紹介します。
私の住む群馬県桐生市は織物の街として栄え、戦災も免れたため、ノコギリ屋根工場(製織のため、天井に採光窓を持つ個性的な外観の工場)をはじめとする近代化遺産が数多くあります。ここでは桐生に軸足を置きつつ、各地のレトロを取り上げます。
戦前に製造されたウランガラスなど、趣味のことも記していきます。