昭和のレトロ食堂

壁に張られた手書きのメニューに簡素なテーブルといす。温かい接客と開店以来、変わらぬ味。チェーン店全盛の時代にあって、人のぬくもりが感じられた昭和の雰囲気を伝える素敵な食堂たちを紹介していきます。

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ローヤルC(桐生市)

ローヤルC

全国清涼飲料工業会がまとめた全国の地サイダーと地ドリンクのガイドブックを眺めながら、「ローカルフードが豊富な桐生もさすがに飲み物はないなあ」と思い込んでいたのですが、どっこい、この飲料の存在をすっかり忘れていました。郷土の誇る老舗企業・森産業が製造販売する「ローヤルC」です。地元でも知らない人の方が多いであろう、渋い飲料です。赤文字に金色をあしらった「mori ローヤルC」のベタなラベルのデザインは、昭和レトロ的見地からは満点の出来です。たまりません。これぞまさに桐生の地ドリンクです。

ローヤルC2

シイタケの人工栽培法を確立した偉人・森喜作博士が設立した企業が出している飲料ですが、売りはどういうわけか「ハチミツ入り」。シイタケやほかのきのこ成分はまったく含まれていません。

ローヤルC3

ハチミツを象徴する蜂のデザインも微妙な感じ。でも、洗練されていないこの感じがいいのです。

ローヤルC4

色はこんな感じ。微炭酸です。味は……色と一緒で、オロ○ミンCに極めて近いです。価格は1本100円。安い!

かつて森産業は、森博士自らが考案した「ホレステリンソーダ」という炭酸飲料を販売していたそうです。こちらはばっちりシイタケ風味で、それはそれは得も言われぬ味だったとか…。期間限定でもいいので、管理人は復活販売を強く希望いたします。

ローヤルC 100円
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スコール(宮崎県)

スコ-ル

宮崎県都城市にある南日本酪農協同株式会社の看板商品です。
「協同株式会社」とは変な名前ですが、公式ホームページを見ると理由が分かります。宮崎県南部酪農協同組合と鹿児島県酪農業協同組合の二つの農協が出資してできた会社なのだそうです。この会社の牛乳のブランド名は「デーリィ牛乳」。仮名遣いがローカルっぽくていいです。

スコール2

「スコール」はカルピスソーダのような乳酸系の清涼飲料。強炭酸ですが、飲んだ後に口の中に変な甘みや粘り気は残らず、さっぱりとした味わいです。サブタイトルは何と「愛のスコール」だそうで、ペットボトルにも印刷されています。ホームページの社歴欄によると、発売は昭和47年。関西や中京地区でも売り出すなど販売エリアは九州に留まらず、広いようです。250ミリ缶から1.5リットル入りのペットボトル、さらに復刻版の瓶入りなどさまざまなバリエーションがあるようです。

それにしてもこの会社、社歴欄が実に面白い。特に「昭和49年。牛乳から肉様の食感をもった新しい食品素材を開発し、ミルクミートと命名。NHK・民放などテレビや新聞で報道」にはびっくり。およそ農協出資の企業らしくないチャレンジャー精神を感じます。「ミルクミート」ってどんな食べ物だったんでしょうね。興味津々です。

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コアップガラナ(北海道)

コアップガラナ

全国清涼飲料工業会発行のガイドブックに記載された飲料の中で、最も興味をひいたドリンクの一つです。大辞林によると、ガラナは「ムクロジ科の蔓植物。ブラジル・ウルグアイに産する。葉は羽状複葉で互生し、花は黄色。種子はカフェインを多く含み、飲料・強壮剤に用いる」とあります。変です。南米原産で暑いところに育つガラナと北海道とは直接の接点がないはずなのに、北海道限定です。そして、パッケージは何となくコーラに似ています。

コアップガラナ3

それもそのはずで、ガイドブックによると、昭和30年代後半に日本でコーラが自由化されるのに対抗するため、開発された飲み物なのだそうです。ウィキペディアの記述では、ブラジル大使館が主導し、全国の中小飲料業者が統一の商標で展開。コカ・コーラの拡販が遅れた北海道で、結果として根付いたとしています。大変面白い経緯です。

コアップガラナ2

ご覧のように、色はコーラをちょっと薄くしたような感じ。味は他のガラナドリンクとあんまり違いはありません。そして、この飲み物の功績によるものなのでしょう、大手メーカーのキリンビバレッジもキリンガラナという炭酸飲料を北海道限定で販売しています。ちなみに、ブラジルの方がたくさんお住まいの大泉町あたりにあるブラジル人向けスーパーに行くと、本場のガラナドリンクが3リットル入りのペットボトルで売られていたりします。大き過ぎて、日本の普通の冷蔵庫には収まりません。

レモン牛乳(栃木県)

レモン牛乳1

栃木県内限定で売られている乳飲料。ウィキペディアによると、終戦直後に宇都宮市の牛乳メーカーが発売。地元では広く親しまれていた飲み物で、製造元の廃業で一度は絶えたものの、県内の2社が復元。販売を再開したのだそうです。写真はそのうちの1社、栃木乳業の商品「関東・栃木レモン」です。

レモン牛乳2

レモンと銘打ってはいますが、表示の通り、レモン果汁は全く入っていません。イチゴオーレやバナナオーレ、メロンオーレなどの商品もたいがい無果汁ですし、第一、本当にレモン果汁を牛乳に入れたら凝固してしまいます。

レモン牛乳3

色はこんな感じ。間違いなくレモン色です。レモンのような香りもつけられていますが、味は甘味だけで、酸味は全然ありません。甘味はかなり強いです。レモン風の色と香りがついた甘い牛乳、といったところ。これはこれで、とてもおいしいです。

レモン牛乳4

成分表示は写真の通り。懐かしさいっぱいの昭和レトロな飲み物です。生産が絶えずに続いてよかったですね。こういうのはまぎれもなく、地域の立派な文化ですよ。

関東・栃木レモン(200ミリリットル) 84円

地サイダーのガイドブック

地サイダー1

地ビールならぬ「地サイダー」の人気が高まっているのだそうです。
昔は地方ごとに小さな飲料メーカーがありました。個々に細々と生産を続けていたサイダーが昨今の昭和レトロブームもあって見直され、復刻も相次いでいるとのこと。8月初旬の読売新聞で特集記事が組まれ、業界団体の全国清涼飲料工業会が非売品のガイドブックを作成し、先着2000人に配布中だと記されていました。「これは絶対ほしい」と申し込んだのですが、音沙汰がなく、間に合わなかったかと諦めていたところに届きました。

地サイダー2

冊子のタイトルは「わが町の自慢 地サイダー&地ドリンク」。全国各地の38銘柄が載っています。どれも大変興味深いのですが、特においしそうなのが、岩手県のマスカットサイダーと山形県のパインサイダー。殊にパインサイダーは昭和20年代からつくり続けられていて、地元ではすっかり定着している飲み物なのだそうです。
ほかにも東京都のトーキョーサイダーや長崎県のバンザイサイダーなど、最近復刻されたり、新たに開発された商品も紹介されています。

地サイダー3

地ドリンクも大阪の「ひやしあめ」など知名度の高いものから地域性の強いものまで、いろいろと掲載されています。管理人が特に惹かれたのが、大分県の「虹色ラムネ」。昔ながらのレトロな形の瓶を用い、七種類の味付けを施したラムネで、色も天然色素で七色に着色。日数が経過すると無色透明に変わってしまうそうで、本当に虹のように儚いところがいい! 何てロマンチックな飲み物なんでしょう。

全国清涼飲料工業会のホームページはこちら
全国清涼飲料協同組合連合会のホームページでも全国の地サイダーとラムネ、それに地ドリンクを紹介しています。こちら

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銀ねずみ

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ようこそおいで下さいました。
管理人の銀ねずみです。
ここではタイトルに掲げた「昭和レトロ食堂」
を中心に、戦後の経済成長の波にもまれながら
も昔のままの姿をとどめる建物やまち並みも
紹介します。私の住む群馬県桐生市は織物の
街として栄え、戦災も免れたため、ノコギリ
屋根工場(製織のため、天井に採光窓を持つ
個性的な外観の工場)をはじめとする近代化
遺産が数多くあります。ここでは桐生に軸足
を置きつつ、各地のレトロを取り上げます。
戦前に製造されたウランガラスなど、趣味の
ことも記していきます。

画像や文章の流用は固くお断りします。